通訳するには、ネイティブ並みの英語力以外に日々新しい知識の習得が必要だと思います。私はイタリア在住で、出産前は、ホテルや免税店に勤めていました。ホテル勤務時は、日本のお客様の通訳をお手伝いすることが多々ありましたが、同時通訳は本当に神経使う仕事ですね。
私の場合は、商談や会議など専門ものではなく、お客様がレストランで注文する際や、ツアーを予約する、ホテルスタッフへリクエストや苦情がある時の通訳でしたので、日常的に使用する語彙で間に合いましたし、お互い言うことをゆっくり理解してから説明できたので、それ程大変ではありませんでした。
しかし、何度か、観光ガイドさんに付いて通訳した時は、次から次へと出てくる美術や絵画、建築関係の専門用語に大変な思いをしました。通訳するには、言語以外にも様々な知識がないと成り立ちませんね。逆に、知識あれば、言語がそれ程でなくとも可能な場合も多いです。
日本語の語彙も豊富でないとダメだと気付き、それからは様々な分野本を読むようにしています。1番苦労したのは、礼拝の通訳とバチカン美術館でのガイドさんの通訳でした。礼拝には日本でも出たことがないので、一体どのように訳すのか分からず苦労しました。聖書の引用なども知識がないと難しいですね。
イタリア在住で、たまに通訳を引き受けています。